『肥料の主要5成分』を知ってますか?家庭菜園に役立つ肥料の話

家庭菜園

肥料の主要5成分を全て言えますか?

はっぴー
はっぴー

そんなの覚えてないよ~

はっぱー
はっぱー

窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)』の5成分だよ

主要な成分なので覚えておくと、あとあと便利だよ

この5成分は植物が成長するためにとても大切な成分なので、知らないと植物をちゃんと育てられません。

  • なぜこの肥料をあたえるの?
  • なぜこのタイミングなの?
  • なぜこの量なの?

この主要な5成分を意識せず、漠然と肥料を与えていては、日々変わる野菜の状況を適切に判断し、しっかりと収穫に結び付けることはできません。

私は家庭菜園やプランター栽培で、知識をしっかりと実践できるようになってからは、肥料が原因となる成長不良はなくなりました。

この記事では、家庭菜園では大切となる肥料の5つの成分について説明します。

この記事からわかること

肥料の主要5成分の概要を理解できる。

はっぱー
はっぱー

覚えれば、栽培状況の応じた施肥ができるようになるよ

肥料の主要5成分

野菜に限らず、植物には必須の17成分があります。

その17成分のうち、次の6つの成分は植物が成長と発育するため、大量に必要となる栄養素だと言われています。

さらに6つの成分のうち、硫黄を除いたのが肥料の5要素になります。

  • 窒素(N)
  • リン(P)
  • カリウム(K)
  • カルシウム(Ca)
  • マグネシウム(Mg)
  • 硫黄(S)
はっぴー
はっぴー

なんで硫黄だけのけ者なの?

デメテル
デメテル

硫黄は、土壌中の有機物の分解で供給されることが多いので、除外されてることが多いの。

でも、大切な成分なのは間違いないわ。

つまり肥料は、この大量に必要となる5成分を補うため作られたものです。

なお、肥料取締法※では主要なのは9成分となっていますが、今回は最も重要な5成分に絞って説明していきます。

【※肥料取締法による主成分】

肥料法上では、「主成分」(9成分※)肥料として普遍的に効果がある

※窒素(N),リン(P),カリウム(K),カルシウム(Ca),マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn),ケイ素(Si),ホウ素(B),硫黄(S)

農林水産省HPより抜粋

窒素(N)

窒素はタンパク質を作る材料です。

主に葉や茎の成長を促進し、光合成を助ける役割を果たします。

窒素が不足すると、タンパク質の材料が不足するため、成長が遅くなり、葉緑素の不足で葉が黄色くなります。

特に葉や茎、枝が盛んに伸びる時期に必要

ただし、過剰に施さないように注意してください。

野菜が過剰に取り込んでしまうと、肥大化してしまい、組織を丈夫にする繊維素やリグニンの生成が間に合わなくなり、葉や茎が軟弱になる問題が起きます。

リン(P)

リンは野菜の細胞の中の核酸やリン脂質を作る材料になります。

エネルギー代謝や光合成に関与し、糖質やタンパク質の合成を助ける働きをします。

リンが不足すると、葉や根の成長が遅くなり、花つきや果実の数が減少することがあります。

欠乏の症状は葉に現れ、緑色が濃くなったり、紫色が出てきます。

特に栽培初期の根の生育段階から必要

必ず、植付けや種まきの前に、元肥(もとごえ)として施します。

カリウム(K)

カリウムは野菜の中で生命を維持するための各種調整役を担っています。

例えば、細胞内外の水分バランスを調整、ph安定化、酵素の活性化のほか、光合成や糖の生成にも関与しています。

カリウムが不足すると、寒さや病気に弱くなります。

欠乏の症状は、下の葉から黄化又は褐色化葉したり、開花の遅れがみられるようになります。

カルシウム(Ca)

カルシウムは、石灰とも言われています。

カルシウムは植物の細胞壁の形成に必要な要素であり、細胞の分裂や成長を助けます。また、根の発育や病害抵抗性にも関与しています。

カルシウムが不足すると、葉の周辺が褐色化したり、わん曲化したり、根の先端が褐変(植物の根が茶色や黒っぽく変色する現象)又は枯死することがあります。

またカルシウム(石灰)が不足して土壌phが低下すると、植物の必須成分であるマグネシウム、カリウム、ホウ素、モリブデンなどが吸収されにくくなります。

石灰質肥料によるpH調整は、土づくりの重要な項目

土壌pHのことを詳しく知りたい方は、過去記事【土壌が酸性化してる!土壌pH計を使いこなす】も合わせてご覧ください。

マグネシウム(Mg)

マグネシウムは、苦土(くど)とも言われています。

光合成に必要な葉緑素の成分として知られています。

マグネシウムが不足すると、葉脈間が黄化や白色化し、古い葉から上位の新葉へと症状が現れます。

ただし、土壌中の苦土成分が多いにも関わらず、マグネシウム欠乏の症状が現れる場合があります。

この場合は、過剰なカリウムの供給により、マグネシウムの吸収が阻害されている可能性があるため、カリウム肥料を抑えるとともに肥料のバランスが必要です。

カルシウム、マグネシウム、カリウムの比率 5:2:1

まとめ

今回の記事では、肥料の主要5成分の概要を説明しました。

肥料の主要5成分のポイントを整理
  • 窒素は、特に葉や茎、枝が盛んに伸びる時期に必要
  • リンは、特に栽培初期の根の生育段階から必要
  • カリウムは、植物体の各種調整役。不足すると寒さや病気に弱くなる
  • カルシウム(石灰)の不足は、土壌phが低下を招く
  • マグネシウム(苦土)は、カリウムの過剰供給に注意

最後まで記事を読んでくれてありがとう!

肥料は化学的な成分に話になると、なかなか頭に入ってこなくなるので、まずは肥料には主要5成分の役割や働きをなんとなく理解できればいいと思います。

はっぱー
はっぱー

少しでも肥料に興味を持ってもらえたらうれしいです。

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