アガベの水やりは奥が深い!
実は、鉢で栽培しているアガベが枯れる原因の一つに
『水のやりすぎ』があります。
他の観葉植物と同じように時期によって水を与えすぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。
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アガベは、本来、メキシコを含むアメリカの乾燥した地帯に自生しています。
そのため、乾燥した環境に適応した特性を持っています。
そう言うと『じゃあ、あまり水をやらなくていいなだね』って言われそうですが、
そういう訳ではないんです!
メリハリのある水やりが大切です。
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メリハリある水やり?
どういうこと?
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ちゃんと順を追って説明するので
しっかり覚えてね
今回は、アガベ栽培における季節に応じたメリハリある水やりを紹介したいと思います。
これで水のやりの失敗でアガベを枯らことはなくなるはずです。
この記事からわかること
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水やりは奥が深い作業です
メリハリのある水やりが大切な理由
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徒長の防止
アガベは乾燥地帯に自生しているため、過度の水分を嫌います。
しかし、生育時期に適切な水分供給がないと、成長が妨げられます。
矛盾したように聞こえますが、『メリハリある水やり』が大切です。
必要な時にはタップリと与え、不要な時は制限する。
特にアガベは、夏の期間に水を多く与えすぎると徒長(茎や葉が間のびしたよう状態)して、株姿が乱れやすくなります。
時期によって、水やりの頻度と与える水の量を見極める必要になります。
徒長は、葉が必要以上に水分を蓄えようとしているため
根の呼吸
アガベに過度な水やりをすると、根の酸素供給を妨げ、根腐れの原因となります。
特にアガベは冬になると休眠期に入り、株の吸水量は低下します。
そのため、この時期は、極力水やりを控えますが、知らず常に土を湿らせておくと、根は呼吸ができなくなり、根腐れの原因になってしまいます。
適切な水やりは、根の健康を保ち、成長を促進します。
季節別の水やり
アガベの水やりでは、徒長や根腐れを起こすくらいなら、葉にしわが寄るくらいがいいです。
また土が乾燥するタイミングは、天気や気温・湿度のほか、鉢や株の大きさや種類によっても異なります。
1日1回と決めてしまわず、土の状態を見ながら水やりをしてください。
4月~6月
- 頻 度:完全に乾いたら
- 水の量:たっぷりと
『乾燥』と『たっぷり』のメリハリのきいた水やりの心がけます。
梅雨の時期は、雨の日は水やりを控えます。
7月~9月中旬
- 頻 度:完全に乾いて4~5日経過後
- 水の量:たっぷりと
この時期のアガベは、水を多く蓄えようとします。
水を多く蓄えてしまうと、葉が間のびしたような姿になって株全体も乱れやすくなります。
葉の表面が割れることもあるため、注意が必要です。
さらに水やりの時間帯にも気をつけてください。
もし、外で栽培している場合、炎天下で水やりをすると、株にダメージを与えます。
- 発熱した土で、水が熱湯になり根に損傷を与える。
- 発熱した土で、水が直ちに蒸発して葉が傷つく。
水やりは気温が落ち着いた時間帯(朝・夕)が理想です。
9月下旬~12月中旬
- 頻 度:完全に乾いたら
- 水の量:たっぷりと
株の生育が緩やかになっていき、休眠期に入っていく時期です。
鉢の土が乾燥したらたっぷりと水を与えます
残暑が残る9月は毎日だった水やりも、涼しくなっていくにつれ、鉢の土が乾燥するまでの期間が長くなっていきます。
タイミングを逃さないように注意してください。
12月下旬~2月(休眠期)
- 頻度:1ヵ月に1回の割合で水やりします。
- 水の量:鉢の上半分が湿る程度の水量
水を与えすぎると葉全体に水分が必要以上に行き渡り、冬の寒さで葉が凍り、傷んでしまう可能性があります。
株の状況を見ながら、頻度及び水量を調整してください。
耐寒性のあるアガベでも水のやりすぎには注意してください。
この時期は葉の厚みがなくなり、やせた感じになりますが、問題はありません。
3月
- 頻 度:完全に乾いて2~3日経過後
- 水の量:鉢の上半分が湿る程度の水量
冬から春に季節が移ってくるにつれ、気温が上昇してきます。
水の量を少しづつ増やしていきます。
まとめ
季節に応じたアガベの水やり
- 4月~6月 完全に乾いたら、たっぷりと
- 7月~9月中旬 完全に乾いて4~5日経過後、たっぷりと
- 12月下旬~2月 1ヵ月に1回の割合、鉢の上半分が湿る程度
- 3月 完全に乾いて2~3日経過後、鉢の上半分が湿る程度から少しずつ増やす
最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回は『アガベ栽培における季節に応じたメリハリある水やり』を紹介しました。
ちなみに鉢の乾燥度を簡単に知りたいと思っている方は、『水やりチェッカー』をおススメします。
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『水やりチェッカー』に興味がある方は、過去記事も合わせてご覧ください。
・観葉植物の水やりタイミングが簡単にわかる『水やりチェッカー』
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参考になれば幸いです