【養蜂】重箱式巣箱の管理方法(日々管理から月末管理まで)

養蜂

重箱式巣箱をどのように管理していますか?ちゃんと気にかけていますか?

ニホンミツバチは、野生に生息しているミツバチなので基本的には人間が介入しなくても問題はありません。しかし、多く書籍やネット情報には「管理を怠ってしまうと群れの逃去に繋がる」とも書いてあります。

そんなこと言われてしまうと困っちゃいますよね。

「いつ」、「何を?」、「どうしたらいい?」

そこで、最低限の巣箱管理スケジュールを簡単にまとめてみました。

参考になれば幸いです。

せっかくだったら美味しいハチミツをたくさん作って欲しいですよね。

  • 重箱式巣箱の管理方法がまったくわからない方
  • 給餌したことない方

定期的な管理

定期管理は日々管理・週末管理・月末管理の3つに分けて説明します。

日々管理

ニホンミツバチはもともと野生に生息しているので、基本的には採蜜や清掃以外は世話が不要です。

逆に過剰な管理でミツバチにストレスを与えないように注意してください。

基本的に日々の管理は不要

あえて実施するなら巣門から出入りするニホンミツバチを観察

週末管理

ダニ対策(1週間に1度)

ニホンミツバチは『アカリンダニ』の被害を受けることがあります。

対策として春から秋にかけて生ミントの葉を巣箱上部と蓋箱の間に置きます

生ミントの葉は約15cm程の長さの枝葉を数本刈り取り、1週間を目安に新しい枝葉と交換します。ミントは「アップルミント」や「ペパーミント」など種類が豊富で、どのミントでも効果があるようです。

ホームセンターでは各種ミントの苗が販売されており、簡単に入手できます。ただし、地植えするとあたり一面が一気に増殖するのでご注意ください。

ペパーミント

内検(2週間に1度)

重箱式巣箱では、巣房の成長状況に応じて重箱部を増減させるため内検します。

内検は底板や巣門を少し浮かしてからスマートフォンを差し込んで巣房の状況を観察します。

重箱式巣箱の巣門部と底板

二ホンミツバチの巣は上段部から下段部に向けて伸びていきます。上段部が貯蜜圏で下段部が育児圏です。

巣の成長に合わせて重箱部を持ち上げて最下段に新しい重箱部を継ぎ足す作業が必要になります。

重箱部は最大5・6段になるまで足していきます。3段目くらいになると採蜜が可能となる。採蜜では最上端の重箱部を切り取ります。

  • 巣房の状況(重箱部を継ぎ足した方がいいのか?)
  • 病害虫の有無

月末管理(1か月に1度)

巣箱の底に溜まった巣クズを清掃します。

巣クズがそのまま堆積してしまうとスムスの発生に繋がってきます。

巣クズをしっかりと掃き出す

その他の管理(必要に応じて)

暑さ対策

夏場は必要に応じて、日よけを設置する必要があります。

防寒対策

二ホンミツバチは寒さに強く、厚みがある杉材で製作した巣箱であれば何もしなくても問題ないと思います。あとは必要に応じて寒い外気が巣内な入らないように巣門を狭くします。

水飲み場の設置

近くに川や池がなければ、二ホンミツバチが水が飲める場所を作る必要があります。

特に夏場は巣内の温度を下げるため水が必要になります。

巣箱付近に水飲み場は必須

給餌

巣箱周辺に蜜源植物が少なかったり、巣房の成長が悪い時は給餌が有効的です。

給餌は、自分で糖液を作って与えます。

【糖液の作り方】

上白糖とお湯を1:1の割合で混ぜ、これに塩少々を加えます。

秋はこれより2割濃くし、春は2割薄くします。

できた糖液は、蜜ろうを塗ったプラスチック容器に移して巣箱の壁に添わせるように置きます。また容器の中にはミツバチの足場のために板を浮かせます。浮き板にも蜜ろうを塗ります。

代用花粉は市販品でもOKですが、自分で作ることもできます。また、代用花粉は底においても食べないので蓋箱の間に置くようにしましょう。

【代用花粉の作り方】

酒かす8:上白糖2を混ぜ、ニホンミツバチのはちみつを少し加えます。

まとめ

二ホンミツバチは野生種のため、管理が不要のように思われますが、美味しいハチミツを集めてもらうためには、快適な環境を整える必要があります。

定期的な管理内容
  • 1週間に1度 ・・・ ダニ対策(生ミントの枝葉を置く)
  • 2週間に1度 ・・・ 巣箱の内検(巣門部からスマートフォンを差し込んで撮影)
  • 1か月に1度 ・・・ 巣箱の清掃(巣クズを掃き出す)

状況に応じて実施することもあります。

その他必要に応じて実施する管理
  • 暑さ対策
  • 防寒対策
  • 近くに水源がない場合は、水飲み場を設置する
  • 巣房の成長が悪い時は給餌する

参考文献

  • 養蜂大全(松本 文男著)
  • 我が家にミツバチがやってきた(久志 富士男著)

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