アガベの発芽に挑戦してみませんか?
アガベの株を増やす方法は様々ありますが、その中でも「タネ」から育てると、親株とは違う尖った個性の子株に巡り合う可能性があるんです。


尖った個性って?
親株と同じではないの?

タネからの発芽だと親株・子株同士でトゲに違いがあったり、個性が生まれる可能性があるんだよ
そこで、今回はアガベ(パリー)の発芽記録をベースに発芽させる方法を紹介したいと思います。
わかりやすく説明していきます。
みなさんもこの発芽記録を参考に試してもらえれば、簡単に発芽させることができると思います。
この記事からわかること

実際に発芽させた記録なので参考にしてね
準備する
タネまきする前に資材を準備します。
- パリーのタネ(5粒)
- ケース
- 赤玉土
- バーミキュライト
- ゼオライト(必要に応じて)
- メネデール
- ベンレート水和剤
パリーのタネはAmazonで購入。
ケースは土の深さが5cmくらいになるものを準備します。
アガベは発芽後、根がどんどん伸びるので、1~2cm程では根が横に広がり隣接に干渉してしまいます。
土は下層に赤玉、表層にバーミキュライトにします。
表層が乾きやすい環境ならゼオライトで軽くタネを覆います。
メネデールは、いつもお世話になっている植物活力剤です。
タネを浸す混合水を作るのに使用します。
100倍に希釈したメネデールにタネを浸してから土にまくと発芽率も上がる気がします。
タネの発芽に使用するだけではなく、定期的に与えると植物が元気になります。
ベンレート水和剤は病原菌予防のため使用します。
タネを浸す混合水を作るのに使用します。
ベンレートはタネに付着したカビなどの病原菌が悪さをしないように使用していますが、これまで使用していなかった時も発芽していましたが、念のため病原菌のリスクは取り除きます。
ベンレート水和剤
病原菌の侵入を防ぐ予防効果と、侵入した病原菌を退治する治療効果を兼ね備え、病原菌の細胞分裂を阻害して防除します。
引用元:GFベンレート水和剤 説明書抜粋
栽培記録
- 3月10日タネを混合液に浸す
パリーのタネは、大きさが5mmほどで真っ黒
購入した10粒は「メネデール」と「ベンレート」の混合液に6~7時間ほど浸します。
- メネデール:100倍(水1ℓあたり10mℓ)
- ベンレート:1000倍(水1ℓあたり0.25g)
ベンレートの希釈倍率は対象となる病害によって異なります。
そのため1000倍は経験的な数値です。特にこれまで薬害の影響で発芽しなかったことはありません。
- 3月11日タネまき(室温20℃)
混合液に浸したタネを土を入れたケースに移します。
タネは軽く土で覆われるようにします。
今回はゼオライトは使用しませんでした。
窓際の明るい場所で発芽を待ちます。
パリーは『好光性種子』なので土の中に深く埋めないように注意
パリー10粒を均等にまきます
- 3月17日発芽
10粒あるタネのうち2粒が発芽!
もう発芽しているのに驚きました。
日中は20℃を維持できていましたが、夜間はどうしても15℃くらいまで下がってしまい、発芽が遅れるのでは?と気にしていましたが、大丈夫だったようです。
パリーの発芽です。ピンぼけでごめん
- 3月21日順調に発芽
発芽率は100%
購入したタネはいいタネだったようです。
通常、アガベの発芽率は80~90%ですが、今回は10粒中10粒が発芽しました。
でもタネによって発育の違いが出始めています。
- 3月24日徒長
「なんじゃこりゃ!」
パリーがもやしみたいに極端に縦に伸びてしまった!
日当たりの悪さで徒長してしまった これは間違いなく光量不足が原因!
パリー達よ、ごめん。
忙しくて日中に明るい場所へ移動させられなかった・・・
すぐに日が当たる場所へ移動します。
反省(泣)
発芽させるポイント
光量の確保
アガベは光を好む植物です。
発芽後は十分な光を確保することが重要です。
日当たりが悪いと、今回の発芽記録のように徒長します。
光量不足になると茎や葉が極端に縦に伸びてしまい、芽が自立しにくくなります。
健全な成育のためにも光量不足には注意が必要です。
ただし、夏期の直射日光は、発芽直後のタネにはダメージを与える可能性があるため、半日陰の場所で育て、徐々に直射日光に慣らしていきます。
土の保湿
発芽直後は土が常に軽く湿っている状態を保つのが理想的です。
ただし、過剰な水やりは根腐れの原因になるので注意する。
適切な温度
アガベは温暖な環境を好みます。
昼間は20~25℃、夜間は15℃以上を維持するのが理想的です。
気温が安定しない春先は、室内の明るい窓際がいいと思います。
- 光量の確保
- 土の保湿
- 適切な温度
まとめ
- アガベ(パリー)のタネを発芽させる方法
- タネをメネデールとベンレート水和剤の混合水に6~7時間浸す。
- その後、赤玉土とバーミキュライトを敷いたケースにまく
- 約1週間ほどで最初のタネが発芽し、ぐんぐん生育していく
- 発芽させるポイント
- 光量の確保
- 土の保湿
- 適切な温度
最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回は、Agave(パリー)のタネを発芽させる方法について詳しく説明しました。
今回の発芽記録では、光量不足で茎が異常に伸びる結果となってしまいました(泣)みなさんは、日照管理・温度管理に気をつけて栽培してみてください。
今回はパリーでしたが、他のアガベでも同じようにすれば発芽させることができるはずです。

ぜひ試してしてください