タネの『寿命』と『良し悪し』を見極めて発芽率を上げるコツ

家庭菜園

タネに寿命があることをご存じですか?

もしかすると長年引き出しに入れっぱなしになっていた古いタネを使用していませんか?

はっぴー
はっぴー

昔に買ったタネがあるんだけど

もう使えないの?

はっぱー
はっぱー

そうだね。タネには寿命があって、

古いとせっかく植えても発芽しないかもしれない

タネにはそれぞれ寿命があって、その期間を過ぎると発芽率が極端に悪くなります。

例えば

タマネギのタネの寿命は1年
ニンジンのタネの寿命は3年

そのためタネの寿命を理解しておくことは重要です

また、発芽率に影響する要因には、良いタネと悪いタネの見極め知識も必要です。

タネを判別して発芽率を上げる

良いタネと悪いタネを見極める

  • 大きさは?
  • 形は?
  • 色は?
  • 硬さは?
  • 信頼できる販売店で購入した?

今回は、発芽率を上げるコツとして、タネの寿命と良し悪しを判別の方法について解説します。

この記事を見てもらいたい方

  • タネの発芽率を上げるため寿命や良し悪しの判別を知りたい方
  • タネの保管方法を知りたい方
  • 発芽条件になる休眠期間のことを知りたい方

タネの寿命

タネの寿命は、発芽する能力を有することができる期間です。寿命の長さはタネの種類によって異なります。

寿命が過ぎたタネは発芽率が極端に悪くなります。

野菜の種類寿命(年)
ナス
トマト
カボチャ
キュウリ
スイカ
ハクサイ
キャベツ
ホウレンソウ
ダイコン
カブ
ニンジン
ゴボウ
タマネギ
ネギ
インゲン
エンドウ
ソラマメ

参考文献:蔬菜栽培全編(1968) 河野照義著

『良いタネ』と『悪いタネ』の判別

寿命が過ぎていなくてもいい品質の野菜を、より多く収穫しようと思ったら、やっぱり『良いタネ』を見極め、育てることが大切です。

良いタネの特徴は

  • 遺伝的な素質がすぐれている
  • 十分な養分を蓄えている
  • 十分な発芽力を持っている
  • 病害虫が付いていない
はっぴー
はっぴー

難しいよ

はっぱー
はっぱー

だんだんわかるようになるよ。

まずは手に取って観察してみて

良いタネ・悪いタネの見極めポイント
  • 大きさと形:タネの大きさが均一で、形が整っているものを選ぶ。小ぶりで形が不揃いなタネは、発芽率が低い可能性があります。
  • :タネの色が均一で、変色や斑点がないものを選び。変色しているタネは、病気や虫害の可能性があります。
  • 硬さ:タネを軽く押してみて、硬さがあるものを選ぶ。柔らかいタネは、内部が腐っている可能性があります。
  • 信頼できる販売店:タネを購入する場合は、信頼できる販売店や種苗メーカーから購入することも重要です。古いタネや品質の悪いタネは、発芽しない可能性が高くなります

JAあつぎHPでは、簡易的な発芽能力を確認する『タネの発芽確認のやり方』が記載されています。興味がある方はそちらもご覧になってください。

タネの適切な保管方法

タネの寿命を延ばすためには適切な保存が重要です。

  • 低温で保管:タネは低温で保管することで、発芽能力を長く保つことができます。冷蔵庫の野菜室などが適しています。
  • 乾燥した場所で保管:湿気はタネの大敵です。乾燥剤を使用するか、密閉容器に入れて乾燥した場所で保管しましょう。
  • 暗所で保管:光もタネの劣化を促進します。暗所で保管することで、タネの寿命を延ばすことができます。

保管する際、ラベルを作成して「タネの種類」や「採種年月日」を記載のうえ張り付けておくと管理が容易になります。

良いタネを発芽させる

新しくて良いタネを見極められたら、さっそく発芽させてみましょう。

タネを発芽する条件を確認します。

発芽条件:水分、酸素、温度、光 + 『休眠期間を過ぎている』

これらの条件が揃うことで、種子は休眠から目覚め、元気に発芽を開始します。

JAあつぎHPでは、簡易的な発芽能力を確認する『タネの発芽確認のやり方』が記載されています。興味がある方はそちらもご覧になってください。

水分

タネが水を吸収し、内部の酵素が活性化することで発芽が始まります。

土壌にタネをまいた場合、土壌の水は多すぎても少なすぎても発芽しにくく、ほ場容水量の60%の時に発芽率が高くなります。

土壌の適切な水分の目安は、軽く手のひらで握ると土が握った形になって崩れない程度です。

ほ場容水量(ほじょうようすいりょう)
土壌が最大限に水を保持できる量のことです。つまり土壌が飽和状態になった後、重力によって余分な水が排出された後に残る水分量です。

酸素

覆土が厚すぎたり、土壌が過度に湿っていると、酸素が不足し、呼吸が妨げられて発芽が悪くなります。適度な通気性を保つことが重要です。

※覆土(ふくど)
タネをまいた後、その上にかぶせる土のことです。目的はタネを保護し、発芽に必要な条件を整えることです。

温度

発芽の最適温度は、種類によって異なります。一般的な発芽温度は20〜30℃くらいです。

適温では、短い期間でいっせいに発芽します。

発芽は温度が低すぎると日数がかかり、不揃いになり、逆に高すぎても不揃いになります。

タネは『好光性種子』と『嫌光性種子』の2種類があります。

  • 好光性種子 光に当たると発芽するタネ
  • 嫌光性種子 光に当たると発芽が悪くなるタネ

好光性種子は土の表面にまくか、浅く植えることで発芽が促進されます。逆に嫌光性種子は、深く植える必要があります。

休眠期間

採種直後、すぐに植えても発芽せず、休眠期間を経て発芽するタネがあります。

野菜の種類採種後の休眠期間(日)
カブ90
ハクサイ90
キャベツ90
ダイコン60~90
ホウレンソウ90
レタス90~120
ナス30
セロリ30~60

まとめ

タネの『寿命』と『良し悪し』を見極めて発芽率を上げるコツの整理
  • タネには寿命がある(1年~5年)
  • 良いタネを見極める。
  • タネの保管するポイントは『低温』,『乾燥』,『暗所』
  • タネには発芽しにくい休眠期間がある。

最後まで記事を読んでくれてありがとう!

はっぱー
はっぱー

発芽率を上げて元気な野菜を育ててたくさん育ててね

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