ナメコ栽培を始めるための3ステップ

家庭菜園

ナメコってあの独特のぬめりと風味がいいですよね。

味噌汁、そばの具、おひたしなど、さまざまな料理に使われ、家庭料理には欠かせない食材です。

最近は「菌活」もトレンドですよね。

ナメコに限らず、キノコを積極的に食べることで健康を維持・向上を目指している方がおられます。

そもそもキノコには食物繊維が多く含まれているため、腸内環境を整える効果があります。

きのこは食物繊維が豊富で、腸内細菌のエサとなることが知られています。

引用:ホクト きのこらぼ

菌活でおなじみのナメコ

そんなナメコですが、栽培を始めるには、次の3ステップで進めていきます。

  1. 道具と資材の準備
  2. 原木に種菌接種
  3. 伏せ込み

私はこれまでシイタケ栽培しか経験がなかったため、まだナメコ収穫まではできていませんが、栽培の方法は調査・検討を重ねてきました。

今回の記事では、ナメコの原木栽培を始めるまでのステップについて、詳しく解説したいと思います。

この記事からわかること
  • ナメコ栽培を始めるための3ステップ
  • ナメコ栽培に適した温度、湿度、周辺環境や管理のやり方
はっぱー
はっぱー

シイタケ栽培と同じで準備が大切です

ナメコの基礎知識

ナメコの栽培では「原木栽培」と「おがくず栽培(菌床栽培)」の2つの方法があります。

  • 原木栽培:天然の木(原木)を用いてナメコを栽培する方法
  • おがくず栽培:おがくずなどの材料で菌床を作り、瓶や容器に入れてナメコを栽培する方法
はっぴー
はっぴー

おがくず栽培は屋内での栽培方法なの?

はっぱー
はっぱー

そうなんだ。

屋内で環境を用意できない人は、屋外でできる原木栽培だね

ナメコ栽培に適した環境

ナメコは元々、東北地方の日本海側で、雪が多くて霜がかかり、湿度の高い沢沿いに多く発生するキノコなので、あまり暑い地域では育ちません。

温度: 発生適温は5℃〜15℃、生育適温は12℃〜17℃です。温度が高すぎると発生が抑制されるため、適切な温度管理が必要です。

湿度: 湿度が高い環境を好みます。特に発生時期には湿度を90%程度に保つことが重要です。乾燥しないように注意しましょう。

周辺環境: 風通しが良く、湿度が高い場所を好みます。直射日光を避け、木漏れ日程度の光が当たる場所が理想的です。

ナメコ栽培を始める3ステップ

ステップ1:道具と資材を準備

まずはステップ1として、『道具』と『資材』を準備します。

道具

  • インパクトドライバー
  • 8.5mmドリル
  • チェーンソー※
※チェーンソーは原木切断のためです。成形された原木を別途購入される場合は不要です。

資材

準備する資材は「原木」と「種菌」です。

原木は栽培に適した樹木とそうでない樹木があるので注意してね。また、種菌も原木栽培用を購入するように!

原木

原木はブナトチが適しています。

ない場合は、サクラなどの広葉樹林が使用できます。

近所のホームセンターにはシイタケ用の原木がきれいに切りそろえられて販売されています。そちらを購入する方が手間が少なく楽ちんです。

原木は材質が軟らかい方が菌糸の伸びが早くなりますが、原木の寿命は短くなります。

もし、ご自身で原木を伐採して準備する場合は、伐採時期を秋から春までに実施してください。この頃に伐採すると皮と木が密着してはがれません。

また、木の太さにはこだわる必要はありませんが、直径が15~20cmくらいが扱いやすくて便利だと思います。

種菌

原木栽培では「種駒種菌」を使用します。

種菌はJAやホームセンターなどで購入できるほか、楽天市場などでも購入することができます。

こちら種菌は、楽天市場で販売されている日本農林種菌㈱の商品です。

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感想(1件)

日本農林種菌のホームページには、原木に適した樹木一覧があったり、害菌と雑菌のことも書いてあるので詳しく知りたい方は、合わせてご覧ください。

日本農林種菌㈱の公式ホームページはこちら

ステップ2:原木に種菌接種

ここでは準備した種菌を接種するやり方について解説しています。

原木栽培で発生したナメコたち

秋ごろ、原木に種駒を接種します。

インパクトドライバーと8.5mmのドリルビットを使って原木に穴を開けます。

穴は、まず原木から5cmのところに穴をあけ、らせん状になるように穴をあけていきます。

種駒の打ち込み方は『らせん状』

ステップ3:伏せ込み

接種した後、原木を早めに仮伏せします。

仮伏せとは、ナメコ菌を原木に活着させるための大切な工程です。

  • 横積み 原木を倒した状態で積み上げるやり方
  • 縦積み 原木を立てた状態で積み上げるやり方

※積み上げやすい方で実施してください。

場所は日が当たらない日陰に積み上げ、ブルーシートや遮光ネットで覆い、乾燥しないようにします。

6月に入り温度や湿度が程よくなった頃に本伏せします。

原木を乾燥しない林、沢沿いなどに移して、ナメコ菌を原木全体にさせます。

直接地面に並べたり、片方を枕木の上に乗せる方法がありますが、直接地面に並べた方が楽です。原木と原木との間隔は15cmほど空けておきます。

管理と収穫

3年目の秋ごろ10℃以下になると最初のナメコが発生します。傘が開かないツボミのうちに収穫するとその後の発生量が良くなります。

2年目は時々見回り、周辺の掃除や除草をしてください。

まとめ

ナメコ栽培を始めるための3ステップ
  • 3ステップは、『道具と資材の準備』、『原木に種菌接種』、『伏せ込み』
  • 3年目以降の10月頃、気温が10℃以下になると初めのナメコが発生する。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ナメコ栽培は原木に種菌を接種してから初めて発生するまでに時間がかかります。また原木も重たいので準備は大変ですが、楽しく収穫できるはずです。

はっぱー
はっぱー

ナメコを栽培して菌活にも取り組んでみてください。

最後にキノコの効能や菌活を調べるにあたって参考にした「ホクト HOKUTO」ホームページには、ほかにもキノコレシピなどの様々な情報が記載されています。

詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

ホクト公式ホームページはこちら

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