自分でニホンミツバチの巣箱を製作したい!
そう思い、近所のホームセンターに向かうと探している木材が見つからず、巣箱の製作を断念したことはありませんか?
実はそれ私です。
巣箱の作り方は書籍やネットで調べるみると、実に多くの方々が独自に考えて作られていることがわかります。色々な形状・構造した巣箱があり、細部にもこだわって作られていることがわかります。
しかし、いざさ製作のため木材探しになると、なかなか見つからず、ホームセンターをハシゴした結果、断念することになります。
そこで他の方々が製作された巣箱を参考に『コスト』と『入手性』を考慮した独自の巣箱を製作することにしました。
構造
この重箱式巣箱は、『コスト』と『入手性』にこだわった設計になっています。
特に蓋箱部と巣門部の角材は、同じ木材を使用することでコスト軽減を図っていたり、重箱部には全国のホームセンターで入手が比較的容易な2×6材を使用する仕様になっています。
巣箱の構造は、次の5つに分割されます。
- 蓋箱部 ・・・ 巣門部に使用する木材を共用
- すのこ部 ・・・ 工作で頻繁に使用される
- 重箱部 ・・・ 2×6材を使用
- 巣門部 ・・・ 蓋部に使用する木材を共用
- 底板部 ・・・ ベニヤの板材

製作はちょっと大変ですが、頑張ってみましょう!
準備する工具類
- 軍手 ・・・ 作業中に手の保護
- のこぎり ・・・ 各部材の切断にて使用
- インパクトドライバー ・・・ 各部材の穴あけ及びビス締付にて使用
- ドリル ・・・ ビスの下穴、針金穴をあけるため使用
- のみ又は彫刻刀 ・・・巣門の切り出しに使用
- メジャー ・・・ 木材の寸法計測にて
- クランプ ・・・ ビス締付のため、木材同士を仮固定させるために使用
- ハンマー ・・・ 針金を固定させるため使用
- ペンチ ・・・ 針金を通す際に使用
電動工具はあった方が時間短縮できます。
「のこぎり」は、すべての木材をホームセンターでカット依頼すれば不要です。
ほとんどのホームセンターでは、有料サービスとして1カット50円程でお願いできます。(持込不可の店舗もあるので事前に店舗に確認してください。)
クランプは、使用しなくても構いませんが、木材同士を隙間なくきれいに組み上げることができるのでおススメです。もしお持ちでない方は下を参考に購入して下しい。
お近くのホームセンターでも販売していますのでお気に入りをお買い求めください。
各部に使用する材料 & 組立時の注意事項
工具の取り扱いにも慣れていないはじめのうちは、ケガをしないように注意してください。
重箱部
- 杉材(2×6材)(長さ245mm×幅140mm×厚み38mm) 4個
- Φ2.6mm針金(約320mm) 2本
- コーススレッド7.5mm半ビス 12個
- 木材のカットは、購入したホームセンターの有料サービスを利用【推奨】
- 組立の際は、クランプで木材同士を仮固定させ、ビスで締める。
- ビスで締める前に3.5mmドリルで下穴をあける作業が楽にできる。
- 組立後、針金を通すため3.5mm穴を4か所あける。
2×6材は、杉のほかSPFやヒノキなど様々な種類があります。その中でも杉が最も安価に購入でき、約3mの長さで3千円未満で購入できると思います。
また、2×6材の切断作業は大変なのでホームセンターの有料サービスを利用することをお勧めします。有料サービスだとまっすぐ切れているので組立もスムーズです。
針金は、巣の落下防止用です。
手で通す際は力が必要です。もし針金が硬くて引っぱり出せない時はペンチを使ってください。


すのこ部
- ひのき材(長さ240mm×幅30mm×厚み5mm) 5個
- ひのき材(長さ182mm×幅20mm×厚み2mm) 2個
- Φ3×10mmビス 10個
- 木材は厚みが2mm及び5mmのため、ビス締付前は下穴をあけると割れにくい
このサイズの木材は、ホームセンターの中でも工作コーナーで販売されていることが多いです。
もし、見つからない場合は、店舗の店員さんに「子供の工作用に木材を探している」と伝えると割とすんなり案内してくれます。
ちなみに写真の『すのこ部』は逆さまになってます。ネジが見える方が上です(ごめんなさい)

巣門部
- 杉角材(縦40×横30×長さ243mm) 4本
- コーススレッド7.5mm半ビス
- 巣門は「のこぎり」でたくさんの切れ目を入れてから、ノミ等でくり抜くと楽です。
- クランプを使って仮固定後にビス締めするときれいに仕上がる。
- ビスで締める前に3.5mmドリルで下穴をあける作業が楽にできる。
「巣門に使用する角材」と「蓋箱に使用する角材」は、同じ角材です。
ホームセンターでは束で販売されているため、まとめ買いでコストを下げられます。

蓋箱部
- 杉角材(縦40×横30×長さ315mm) 4本
- コーススレッド7.5mm半ビス 4本
- 杉板orひのき板(縦345mm×横345mm) 1枚
- ビス(Φ3.8×40mm) 16個
- 金網(縦285mm×横285mm) 1枚
- 345mm×345mmは1枚の板ではなく、3枚程度の板材を張り合わせてもOK
- クランプを使って仮固定後にビス締めするときれいに仕上がる。
- ビスで締める前に3.5mmドリルで下穴をあける作業が楽にできる。
- 金網は内側にビスどめ
杉角材は巣門部の角材と同じ木材です。
巣門で使用する角材とは長さが違うのでご注意ください。
底板部
普通のベニヤ板材(縦320mm×横283mm×厚10mm)です。
ちょっと切り出しが大変かもしれませんが、木材自体はホームセンターで安価に購入できると思います。
上部構造の設計図(蓋箱部・すのこ)

下部構造の設計図(重箱部、巣門部、底板部)

まとめ
- 巣箱の5つの部位で構成させている。(蓋箱、すのこ、重箱、巣門、底板)
- 完成品1式あたり、各部1個づつ必要。だだし、重箱部は最低2個が必要
- 重箱部の木材の切断作業は、ホームセンターの有料サービスを利用する。
- 木材同士をビスで締める場合は、クランプで仮固定した状態で下穴をあけてから、ビスを入れる。
最後まで記事を読んでくれてありがとう!

木材の切断作業は、ホームセンターの有料サービスをうまく利用してね
参考文献
- 養蜂大全(松本 文男著)
- 我が家にミツバチがやってきた(久志 富士男著)
楽天市場 公式広告