- ちゃんと水やりしているのにお気に入りの観葉植物が枯れた経験はありませんか?
- 隣の観葉植物は大丈夫なのに、新しく置いた観葉植物が元気なくなってきていませんか?
もしかして、お部屋に置いている観葉植物の『最低照度』が足りていないかもしれません。

植物は生きていくためには、生育に必要な最低限の照度が必要です。
実は、室内の照度って思っているより低いんです。
もちろん、植物によって必要とする照度に違いがありますが、『隣に置いた観葉植物だけ、いつの間にか元気がなく』ってことは起こります。
そこで今回は、観葉植物に必要な照度について、詳しく説明したいと思います。
代表的な観葉植物の最低照度やマンションのリビングの照度などを踏まえて、室内の照度だけでは枯れてしまう理由を説明していきます。
この記事を読んで頂き、お部屋に観葉植物の置き場所について、見直すきっかけになれば幸いです。
この記事からわかること

今回は植物にとって重要な『光』の話です
室内の照明では枯れる理由
なぜ、適切に水やりをしている観葉植物が枯れるのか?
結論としては、その植物にとって『置く場所』が合っていないことを意味します。
明るい窓際に置いた場合
『日照が当たらない』又は『当たる時間が短い』部屋に置いた場合
もちろん植物によって耐陰性がある植物と無い植物では生育に違いがあることあは言うまでもありません。
しかし、どんな植物でも光合成ができる最低限の照度を確保できれば、枯れずに生育することができます。
一方、日照が当たらない部屋又は、日照の当たる時間が短い部屋に置いた場合は、室内照明のみが主な光源となるため、光合成する最低限の照度を得ることができず、生育が困難になっていき、最終的にには枯れてしまいます。

最低照度は生育に欠かせない環境だよね
観葉植物には最低照度が必要
植物にとって、光は生育に欠かせない環境と言うことは理解できますが、どのくらい明るいと大丈夫ですか?逆にどのくらい暗いとダメなんでしょうか?
この光環境は、一般的に照度(lux)を用いて判断します。

照度の単位の読み方って?

照度はlux(ルクス)と読むんだよ
明るさを測る単位になるね
植物が必要とする照度には違いがあります。
最低照度を超えると、植物は光合成を始めます。しかし、最低照度に満たないと光合成ができなくなると、生育に必要なエネルギーを作り出すことができないため、いずれ枯れてしまいます。
主な観葉植物の最低照度一覧
植物の種類 | 最低照度 |
サンセベリア | 500 |
ポトス | 500 |
テーブルヤシ | 500 |
モンステラ | 500 |
ホンコンカポック | 1000 |
ガジュマル | 2000 |
パキラ | 2000 |
アロエ | 3000 |
エアプランツ | 3000 |
観葉植物には照射時間が必要
また、大切なのは照度だけではありません。光があたっている時間(h)、つまり、照射時間も重要です。
例えば、次のような条件下ではどちらの植物は元気に生育するかわかりますか?
- 質問観葉植物にとって、どちらが良い光環境でしょうか?
500(lux)の光源に10時間あたった植物
500(lux)の光源に1時間あたった植物 - 回答
500(lux)の光源に10時間あたった植物

もちろん、光に長くあたった植物の方が生育するよね

そうだね。
つまり『照度』だけでなく『時間』も大切なんだ
つまり、光環境の良し悪しを判断するには、照度(lux)と時間(H)が大切なんです。
もちろん、観葉植物に最低照度を10時間あてる必要があり、そうでなければ自分を維持することができず、枯れてしまいます。
室内の照明だけでは照度不足
観葉植物の最低照度がわかったところで、室内の照度がどのくらいあるのか見ていきたいと思います。
今回は、農林水産省HPで公開されている資料を参考に一般のマンションにおける室内の光環境を調べてみました。
マンションでの一般的な照明の光環境は、シーリングライトによる照明、通路等のダウンライトによ
る照明となるため、照度(lux)はかなり低くなっています。
- ダイニングテーブル:200~300(lux)
- 床面:100(lux)程度
この数値は室内の照明だけですが、リビングには最低照度500(lux)を満たす場所はありません。
一方で、日中のリビングにおいて500(lux)以上の場所は窓付近※です。
※季節や建物の構造によりますが、日中のリビング窓際は2,000(lux)以上あります。また、屋外の晴天時の直射日光はおおむね10,000(lux)あります。
しかし、寝室、玄関、トイレでは、日中であったとしても500(lux)未満です。
- 明るいリビングであっても窓に近くなければ最低照度の500(lux)を確保できない。
- 寝室、玄関、トイレは、日中であっても500(lux)未満となる。
解決策
室内における照度では、植物の最低照度を確保することが難しいことがわかったと思います。
そのため、観葉植物は明るい窓際に置くことが大切です。そうすることで最低照度を確保でき、枯れず生育することができるはずです。
一方で照度が足りない寝室やトイレにも植物を置きたいを思っている方もおられると思います。
そのような方々には、次の方法があります。
- 育成用LEDライトを使用する
- 定期的に植物をローテーションする
『育成用LEDライト』は、太陽光が当たらない暗い室内であったとしても、太陽光と同じ光を植物に照射できる特殊なライトです。雨や曇りに影響されず照射してくれるので室内環境でも植物を元気に育てることができます。
『定期的に植物を入れ替える」は、ローテーションのように明るい場所を暗い場所を入れ替えて、植物の健康維持を図るものです。暗い場所にしばらく置いたらあと、明るい場所に置いて健康を維持します。また、暗い場所でも適応力がある植物(サンセベリア、ポトスなど)を選ぶのもポイントです。
読者の疑問
- 質問観葉植物はどの場所に置いた方がいいの?
- 回答
窓際(20cm以内)が最も理想的です。ただし、北側の窓際のように日が当たらない窓際の場合、最低照度が高いガジュマルやパキラは枯れてしまう可能性があります。
- 質問半日しか日照が当たらない窓際でも大丈夫?
- 回答
最低照度を1日10時間あてるのが理想です。植物の生育状態によっては場所を変えた方がいいでしょう。
Amazon売れ筋ランキング(育成用LEDライト3選)
室内で最低照度を確保しながら栽培したい方は、育成ライトを使用されるのが最も手っ取り早いです。
今は消費電力が20Wほどで室内でも日照と同様のフルスペクトルを照射してくれます。
商品によって個体差があるものの『照度』に関してはどの商品も申し分のない性能です。
照射性能だけを考えるとAmazon売れ筋ランキング3位の『HASU38 spec9』なのですが、はじめて購入される方は、価格面で2割ほど安い『BRIM(ブリム) 』がおススメです。
『BRIM(ブリム) 』の照射性能も十分高機能なので、これがあれば、日照に当てなくてむ観葉植物が元気に生育します。
1位 BRIM(ブリム) SOL 24W 植物育成LEDライト
- 商品の重量:0.45kg
- 品目寸法(L x W x H)12.5 x 9.4 x 9.4 cm
- 電圧:100V
- 消費電力:24W
- 色温度:5800K
- PPFD値700、照度43,500(lux)(※LED素子直下距離約40cm)
2位 BRIM(ブリム) COSMO UV 20W 植物育成LEDライト
- 商品の重量:0.39kg
- 品目寸法(L x W x H):15.1 x 12.7 x 12.7 cm
- 電圧:100V
- 消費電力:24W
- 色温度:5800K
- PPFD値1,064、照度64,500(lux)(※LED素子直下距離約40cm)
3位 植物育成LEDライト HASU38 spec9
- 商品の重量:0.38kg
- 品目の寸法(幅 x 高さ): 6.5cm x 4.1cm
- 電球の直径:6.5cm
- 電圧:100V
- 消費電力:22W
- 色温度:6500K
- PPFD値1,250、照度75,000(lux)(※LED素子直下距離約40cm)
まとめ
- 観葉植物によって、日照と室内の照明では、最低照度を確保できないため
- 最低照度を確保するため窓際から約20cm以内に置くのが理想
- 寝室、玄関、トイレに植物を置く場合は、育成LEDライトを使用するか、定期的にローテーションする
最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回は、観葉植物に必要な照度について、説明しました。
観葉植物によって異なる最低照度や室内に最低照度を満たしていない場所が多いことを理解してもらえたでしょうか?
観葉植物には、室内にあるだけでリラックス効果を生じさせる研究結果があります。これを機会に色々な部屋にも観葉植物を置いてみませんか?

僕は観葉植物をあると落ち着きます