ビニールハウス内に空調管理をまだ手作業でしているんですか?
生意気言ってすみません(;^_^A
せっかくなら自動排気システムを導入してみませんか?
実はネットで購入できるアイテムを購入して設置するだけで、事前に設定した温度条件で排気するシステムを作ることができるんです。

自動排気システムとかっこよく言いましたが、まあ換気扇をスマートプラグでオン・オフさせます。
でも、侮ることなかれ!
ハウス内の室温を検出して、事前に設定した条件によって換気扇を自動でオン・オフさせるだけでも、室温を結構コントロールできるようになるんです。
しかもコストは約1万円です!
ただし、ハウス内にWIFIとコンセントがあることが前提条件です。
もし、導入できれば換気扇が暑い空気を外に排気して、ハウス内の温度管理を自動化させることができます。
- 31℃を超えたらスマートプラグをオン、30℃になったらオフ
- 昼の12時になったらスマートプラグをオン、18時になったらオフ
- 湿度が80%になったらスマートプラグをオン、79%に菜なったらオフ
そこで今回は、ビニールハウスに低コストの自動排気システムを導入する方法を紹介します。
導入できれば、温度管理が楽になるはずです。
この記事からわかること
準備するもの
自作の自動排気システムを導入するためには、次の7つのアイテムが必要になります。
総額で11,485円
- 換気扇25cm型(髙須産業 FTD-250)
- 木枠(内径300mm×300mm)
- 換気扇用ウェザーカバー(開口寸法300mm×300mm)
- 延長ケーブル(1.5m)
- tapoスマートハブ
- tapo温湿度計
- tapoスマートコンセント
- 換気扇
- 木枠
- ウェザーカバー
- 延長ケーブル
- tapoハブ
- tapo温湿度計
- tapoスマートコンセント
換気扇は髙須産業 FTD-250の一般台所換気扇を使用しました。元々は、産業用の給気・排気を切り換えられる通風機を考えていましたが、実売価格が何万もするため断念!
排気だけということもあり、価格が安い一般台所用換気扇を遠隔でON/OFFするように考えました。今回はモノタロウにて3500円で購入

木枠は自分で製作しました。完成品を購入することも出来ましたが、ただの木枠で4000円もしたため、自作を決意!
幅200mmのヒノキ材を加工して内径300mm×300mmの木枠を製作!


ウェザーカバー(開口部300mm)は換気扇のサイズに合わせて購入
雨風から換気扇を保護してくれます。
モノタロウにて1598円で購入

ハブの延長ケーブル用として購入
ハブは直接コンセントに挿すことができれば、本アイテムは不要です。今回はハブの取り付け位置の関係で使用しました。Amazonにて830円で購入
tapoハブは、排気システムを自動制御する重要なハブです。このハブが温湿度計から信号を受けて、スマートコンセントのオン・オフを制御します。
ちなみにスピーカー機能・双方向の通話機能などもあります。Amazonにて2800円で購入
前提としてWIFIがなければ使用できません
tapo温湿度計はハウス内の温湿度を24時間365日計測し続けます。電池で駆動なのがうれしいです。tapoのスマホアプリでハブに連携させます。
Amazonにて2300円で購入
tapoスマートコンセントは、ハブからのオン・オフ信号を受けて、換気扇の電源を制御します。tapoスマホアプリでハブに連携させます。
amazonにて1657円で購入
自動排気システムを導入

接続図のように各アイテムを設置・接続して、自動排気システムを導入します。
最終的にはtapoスマホアプリにてオートメーションで動作する条件を設定して、自動で換気扇がオン・オフするようにします。
木枠の製作
まずは換気扇を取り付ける木枠を製作します。ヒノキ材(幅20cm、厚み25mm)を使って製作しました。
内径が300mm×300mmになるように簡易設計図を作成したのち、ノコギリでヒノキ材を切断します。

板から325mm×4枚分を切り出します。
組立時は『クランプ』で仮固定しながら釘を打つと、歪みが少ない、きれいな木枠ができます。
木枠の取り付け

木枠をハウスの内壁に取り付けます。
我が家は、ビニールハウスと言ってもポリカーボネイトで作った自作の小屋なので、木枠を固定する場所は四角い穴を切り抜く必要があります。
まず木枠を仮当て、木枠の外周りをなぞるようにマジックでポリカーボネイトを切り抜く線を引き、線どおりハサミで切り抜いていきます。
切り抜き終わったら、穴にフィットするようおに木枠を固定していきます。

正直、この作業が一番大変でした。
- ポリカーボネイトは硬く、切りにくく波板切ハサミがないと大変
- ハウスの木材を木枠を固定させるのに穴あけが必要となるので電動ドリルドライバが必要
刃が波状になっているので切り抜く作業が楽です。
換気扇の取り付け

木枠が設置できれば、換気扇を取り付けるのは簡単です。
換気扇の全面カバーを外した状態で木枠のに押し込むと、すぽっと簡単に入ります。(はめ込む感じです)
写真では前面カバーが取りついているため見えませんが、カバーを外すと、ビス穴が見えるので同封されたビスで木枠と換気扇をガッチリと固定します。
固定できたら全面カバーを取り付け、グラグラしないか、がたつきがないか確認します。
ウェザーカバーの取り付け

ハウスの外からウェザーカバーを取り付けます。
矢印にビスを入れて、木枠とウェザーカバーを固定するだけです。

Tapo製品の設置
ここで、ようやくTapo製品を設置します。
いづれのTapo製品もWIFI環境が必要です。また接続設定はスマホにTapoアプリをインストールする必要があります。
今回の記事では、接続設定は省略しますが、Tapoアプリは直感で操作できるくらいシンプルに構成されているため苦労なく接続設定できると思います。
Tapoスマートハブ



スマートハブは、コンセントに差し込み、スマホのTapoアプリで接続設定を行います。
今回、スマートハブはコンセントから離れた場所に取り付けたため、延長コードを使用しましたが、コンセントに直接挿すこともできます。
スマートコンセント
スマートコンセントもコンセントに差し込み、スマホのTapoアプリで接続設定を行います。
温湿度計

温湿度計は電池で駆動するので、場所を選ばず、どこにでも置けます。
取り付ける際は、同封されているアクセサリーを使用します。冷蔵庫などの金属部分に張り付けるマグネットシートや吊るすためのストラップが箱の中に入っています。
Tapoアプリでオートメーションの条件設定
各Tapo製品の設置が終わったら、オートメーションで動作するようアプリで条件を設定します。
- Tapoアプリのメニューバーにある『スマート』を選択する。
- 画面右上の『⊕』のマークを押すとスマートアクションを追加する画面に切り替わる
- 『オートメーション』を押すと設定画面になり、条件を入力する。
- 条件入力後、画面右上の『作成』を押すと条件設定が完了する。
オートメーションは何個も入力できます。
今回ハウス内の自動排気を設定した『オートメーション』を紹介しておきます。
- 有効時間:常時
- いつ:温湿度計が上限温度30℃以上
- もし:未設定
- それから:スマートプラグをオンにする
- 有効時間:常時
- いつ:温湿度計が下限温度28℃未満
- もし:未設定
- それから:スマートプラグをオフにする
このオートメーションを2個作成しておくと、ハウス内の温度が30℃以上になったら換気扇が動き出して暑い空気をを排気し始め、28℃を下回ったところで換気扇が停止する設定になります。
まとめ
- 準備するもの
- 換気扇25cm型(髙須産業 FTD-250)
- 木枠(内径300mm×300mm)
- 換気扇用ウェザーカバー(開口寸法300mm×300mm)
- 延長ケーブル(1.5m)
- tapoスマートハブ
- tapo温湿度計
- tapoスマートコンセント
- 自動排気システム導入まで道筋
- 木枠の製作⇒木枠の取付⇒換気扇の取付⇒ウェザーカバーの取付⇒Tapo製品の設置⇒Tapoアプリでオートメーションの条件設定
最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回はビニールハウスに低コストの自動排気システムを導入する方法を紹介しました。
繰り返しになりますが、このシステムを導入する前提はハウス内にWIFIとコンセントがあることです。
もし導入できれば、夏場の温度管理を自動化させることができ、手間を1つ省略することができるはずです。
我が家も導入後、夏場の日中に40℃を超える暑さになっていたハウス内の室温を外気温並みの30℃付近までコントロールすることができるようになりました。

外気温より低くはできないよ
ぜひ、みなさんも低コストで自動排気システムを導入してみませんか?