ニホンミツバチにとって、蜜源が豊富な植物を知っていますか?
行動範囲が2km程度のニホンミツバチたちにとって、巣箱の近くに優良の蜜源植物があれば、沢山の花蜜を集めることができますよね。
養蜂をしている方なら、栽培しないワケにはいかないですね。

そこで蜜源が豊富な野菜と果樹を調査した結果、10種類の厳選しました。
今回は、その厳選した10種類を紹介したいと思います。
- 近くに蜜源植物が少ないと心配している
- もっと沢山の花蜜を集めて欲しい
- ニホンミツバチを増やしたい
などの理由から蜜源植物を増やしたい方には、ぜひ最後まで読んでもらいたいです。
この記事からわかること

はっぱー
蜜源植物を増やす際の参考にしてね
蜜源植物になる野菜と果物10選
紹介する蜜源植物10選には、補足情報として「蜜源評価」、「栽培難易度」及び「収穫時期」がわかるようにしました。
どれを栽培するか迷った時の判断材料にしてください。
補足情報の見方
★★★ 優秀な蜜源植物
★★ 良い蜜源植物
★ 補助的な蜜源植物
ナタネ
- 対象:蜜・花粉源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:中
- 収穫時期:5月~6月
- 特徴:ミツバチが好むのは本来のナタネ。アブラナ科としてはキャベツや白菜がある。ナタネのハチミツはブドウ糖や花粉が多く含まれる。結晶化しやすい。結晶蜜はクリーミーな味。

温州ミカン
- 対象:主に蜜源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:低
- 収穫時期:9月下旬~12月
- 特徴:育てやすく、実つきがよい。昔から家庭果樹として人気。温州ミカンのハチミツは透明感のある薄い黄色。柑橘系のフレッシュな香りがさわやか。甘みも上品。

リンゴ
- 対象:蜜・花粉源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:高
- 収穫時期:8月下旬~11月
- 特徴:厄介な病害虫が多く、家庭では栽培しにくい果樹。リンゴのハチミツは薄い黄色。リンゴのような優しい香りとほのかな酸味を感じる。

サクランボ
- 対象:蜜・花粉源
- 蜜源評価:★★
- 栽培難易度:中
- 収穫時期:5月中旬~6月中旬
- 特徴:自家不結実性※で、異品種の混植が必要
※自家不結実性:自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならない。そのため近くに他の品種を植える必要がある。

そば
- 対象:主に蜜源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:中~高
- 収穫時期:6月下旬
- 特徴:訪花昆虫を介して他個体と交配されて実を結ぶ他家受粉作物である ため、自然交雑しやすい。そばのハチミツは、色も味も濃厚で黒砂糖を思わせる。香りも癖がある。鉄分・カリウム・ルチンを含む。

トウモロコシ
- 対象:花粉源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:中
- 収穫時期:7月~8月
- 特徴:日当たりのよい場所を好み、生育適温は25~30℃と高温

柿
- 対象:蜜・花粉源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:低
- 収穫時期:9月中旬~11月
- 特徴:育てやすく家庭果樹として最も推奨すべき果樹の一つ

栗
- 対象:蜜・花粉源
- 蜜源評価:★★★
- 栽培難易度:中
- 収穫時期:8月下旬~11月上旬
- 特徴:自家不結実性※のため、異品種の混植、または同一樹につぎ木が必要。栗のハチミツは、濃いオレンジ色。独特の香りと濃厚な味わい。鉄分・ビタミン類の含有量が多い。
※自家不結実性:自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならない。そのため近くに他の品種を植える必要がある。

ゴマ
- 対象:蜜・花粉源
- 蜜源評価:★
- 栽培難易度:低
- 収穫時期:9月~10月
- 特徴:手がかからず、家庭菜園でも栽培は容易

カボチャ
- 対象:蜜源
- 蜜源評価:★★
- 栽培難易度:中
- 収穫時期:7月~8月
- 特徴:つるが広い範囲に伸びるので、1株当たり2m四方の面積が必要

まとめ
蜜源が豊富な野菜と果樹10選
- 蜜源が豊富な野菜
- ナタネ
- ソバ
- トウモロコシ
- ゴマ
- カボチャ
- 蜜源が豊富な果樹
- 三州みかん
- リンゴ
- サクランボ
- 柿
- 栗
最後まで記事を読んでくれありがとう!
今回は蜜源が豊富な野菜と果樹10選を紹介しました。
ニホンミツバチは巣箱から周囲2~3kmが行動範囲だと言われています。
その範囲に蜜源植物が多く生息していれば、早く、たくさんの花蜜と花粉を集めてくれるはずです。
ちなみに一般社団法人の日本養蜂協会HPでもナタネ、ソバ、温州みかん、リンゴが優良な蜜源植物としています。
この記事を参考に蜜源植物を増やしてみませんか?