多肉植物の水耕栽培を始めるベスト時期はいつでしょう?

気温が暖かくなる春~夏なんじゃないの?

そうだね間違ってはいないけど、正解は『生育期』なんだ
多肉植物は1年のうち「休眠期」と「生育期」に分かれて生育します。
生育期であれば、葉や根が旺盛に生育してくるので、失敗が少なくなります。

注意すべきことは、すべての多肉植物の生育期が同じとは限りません。
多肉植物の生育期は主に『春・秋』タイプと『夏』タイプに分類されます。
そこで、今回は多肉植物の水耕栽培を始めるなら、何月が適しているのかを詳しく説明します。
タイプに応じて、水耕栽培を始める時期を知っていれば、途中で枯れる残念な結果はなくなります。
この記事からわかること
ぜひ最後まで記事を読んでください。

タイプ別に生育期を説明します
多肉植物の生育時期と水耕栽培ベスト時期
通常、多肉植物の生育時期は、主に温度(気温)と昼間の長さで決まります。
1年のうち旺盛に生育する時期を『生育期』で、生育が止まる時期が『休眠期』です。
- 春・秋タイプの生育期生育適温が10~25℃
- 夏タイプ:生育適温が20~30℃
タイプ別に一年を通じて生育のサイクルを見ていきます。
- 1月~2月:休眠期
- 3月:生育緩慢期
- 4月~6月:生育期
- 7月~8月:休眠期(強制休眠)
- 9月~10月:生育期
- 11月:生育緩慢期
- 12月:休眠期
エケベリア、ハオルチアなど
- 1月~3月:休眠期
- 4月:生育緩慢期
- 5月~9月中旬:生育期
- 9月中旬~10月:生育緩慢期
- 11月~12月:休眠期
アロエ、アガベ、ガステリア、サンセベリアなど
水耕栽培の始め方
生育期に水耕栽培を始めます。
始め方は『土から水耕に移す場合』と『挿し葉の場合』で少し異なります。
根の処理
土で植えていた多肉植物を水耕栽培する場合
- 根を傷つけないように土から取り出す。
- 根を水できれいに洗う。
- 消毒したナイフで2cm程残して根を切る。

挿し葉・挿し木で水耕栽培する場合
- 消毒したナイフで断面をきれいにする。

しっかりと乾燥させる
風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。
乾燥させる理由は、多肉植物が自分の糖で根や葉の切断面をふさぎ、雑菌や病原菌が侵入による感染を予防するためです。

容器にセット
多肉植物を容器に入れた際、先端が水にかかる程度にします。
発根するまで室内の日が当たらない場所に置き、2~3日に1回の割合で水を交換します。
早ければ2週間ほど発根します。
遅くても2ヵ月くらい経過すると発根するので気長に待ちます。

発根促進剤について
生育期であれば発根しますが、早く発根させたい時は発根促進剤を使用します。
人気の発根促進剤は『メネデール』です。
- タネまき
- 挿し木
- 株分け・植替え など
色々な場面で活躍してくれます。
まとめ
- 春・秋タイプの多肉植物:4月~6月と9月~10月
- エケベリア、ハオルチアなど
- 夏タイプの多肉植物:5月~9月中旬
- アロエ、アガベ、ガステリア、サンセベリアなど
最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回は、多肉植物の水耕栽培を始めるベスト時期を説明しました。
どうだったでしょうか?
なんとなく始めてませんでしたか?
生育タイプを把握して、生育時期さえ間違えなければ、失敗は少ないと思います。
ぜひ試してみてください。

多肉植物の生育タイプをしっかりと把握してね